根域制限バッグを自作する

ぴったりサイズの根域制限バッグを作ろうとするも、あれこれ手こずり、あわや企画倒れ寸前に。失敗と後悔の連続……を追体験できる?記録。

根域制限バッグがほしい

果樹を植えるべく掘ったアプローチ横の穴。先日の調査で、塩ビ管水道の側に植樹をしても問題ないことがわかった。

ついに決着…水道管の側に木を植えてもいいのか悪いのか論争
誰もがきっと頭を悩ませる「地中管の側に木を植えてもいいのか?」問題。我が家でも紛糾していた議論に、ついに終止符が! 水道工事屋さんに直接きいた情報の備忘録。

とはいえ、ここには4本も密植する予定。しかも、うち2本は、栽培がかなり難しいとされるナシの木だ。将来的に、諦めて引っこ抜く可能性大(汗)。その際、周りの木と根っこが絡まっていると抜きづらくなるだろう。うまく栽培できたとしても、付近の菜園スペースまで根っこが進出するのは厄介だ。あと、地上部はコンパクトに仕立てたい。

楽天市場】根域制限【不織布ポット JマスターK35】

ということで、個別に根域制限バッグに植えることにしよう。この穴にぴったりサイズがほしい。70×75×深さ60cmと45×75×深さ60cmの角型バッグが2個ずつほしい。もちろん、そんな都合のいいサイズは売ってないので、作るしかない。根域制限シートを買ってバッグを作ろうと思い立つ(そして後悔する)。

果樹の根域制限法
根を制限することで地上部をコンパクトに仕立てる方法。地植えよりも早い年数で着果する。根域をビニールで覆う方法、不織布で覆う方法、ブロックで植えますを作る方法がある。果樹を長く楽しむには100リットル以上の容量が必要。

材料

ルートラップシート30A 210cm×30m @22,800円(税別)

東レ製。今後も果樹を多数植えていく予定なので、買いに買ったり30m。本来はシートのまま使用するものだけれど、今回はこれで袋を縫う算段。
(→購入先はハセガワ工業さん)

道具

ミシンは手持ちの家庭用ミシン。ミシン針は厚地用を用意。

作り方

シートから展開図を切り出す

展開図は色々考えられるけれど、できるだけシートを無駄なく使い切れる形で製図してみた(深さが予定よりやや深くなった)。縫い代は1cm。

ここでいきなりの、

【失敗ポイント その1】

サイズが大きいだけに、実物を切り出すのも大仕事。シートのハリとコシが強く、取り回すには部屋の広さが足りない。シートの無駄が出てもいいから、もっと簡単な展開図にすべきだった。長方形の折り紙の箱みたいにすればよかった。(※そもそも製図段階でも手こずったのだが、後の縫製段階でも手こずる羽目に……)。

(現在の後悔指数:20■■)

縫おうとする

切り出しが終われば、あとは袋状に縫うだけ……のはずが。

【失敗ポイント その2】

市販品クオリティに近づけようとして、ビニロン糸で縫おうとしたところ……

 ビニロンは魚網などに使われる耐候性に優れた糸。これは太さ20/6、例えるなら細めのたこ糸くらい。

ヒィィ! 針が曲がる! 

やはり、こんな太い糸は家庭用ミシンじゃあダメだ。金具のところで詰まり、針に負荷がかかって、縫えたもんじゃない。

(現在の後悔指数:40■■■■)

仕方がないので、糸を外し、ミシン目だけあけて、手縫いを試みるも……

【失敗ポイント その3】

 ひと針、ひと針、指がつりそうに!

手がしんどいィィ! シートが厚くて針が通りにくく、ごっつ疲れめっちゃ時間かかり……一辺だけ縫ってギブアップ(汗)。

(現在の後悔指数:60■■■■■■)

もう諦めて、普通のミシン糸(厚地用のシャッペスパン#30)で縫うことにする。
Amazon | フジックス シャッペスパン 【厚地用ミシン糸】

まあ、バッグは土中に埋め込んで固定してしまう。縫い目に荷重はかからないし、紫外線にもさらされない。ポリエステル糸でもいいか……と妥協。

よーし、ようやくミシンでさくさく縫える! と喜んだのもつかの間……

【失敗ポイント その4】

根域制限シートって、ハリとコシが強くて、重さもあって、やたらつるつるしている。まるで固くて重い画用紙に潤滑用シリコンスプレーをまぶしたような感じなのだ。そんな大判シートをミシンがけしようとすると、どうなるか……

ミシン台から滑る滑る! 意地でも滑り落ちようとする! 結果、まっすぐ縫えないどころか、まともに生地送りすらできない状況に。シートの大きさに比べて、ミシン台が小さすぎるのだ。

仕方がないので、

床にミシンを置き、這いつくばって縫う羽目に。ものっすごい低姿勢のカエル座り(しゃがみ)な上に、片足はフットコントローラーに乗っけて不安定……首が痛いわ、足と背中がつりそうなるわ。

そして、やっぱり、ミシンからずり落ちようとするシート! ここで、やや複雑な展開図と、まち針を打てない生地の硬さが仇となり、縫いにくいこと縫いにくいこと……おもわず本気の涙目に。

(現在の後悔指数:100■■■■■■■■■■)

補強縫い

それでもなんとか縫い進め、もう一列ミシンで叩いておいた。

できあがり

 心ボロボロ、手はブレブレ(汗)

ようやく4つ縫い終わった。できて良かった……(涙)。大きい方がナシ用で約350リットル、小さい方がブドウ用で約200リットル。小さい方でも、お風呂一杯分の容量はある。今日はもう早くお風呂入って寝たいよう。

市販品の尊さよ…

というわけで、根域制限バッグづくり……四苦八苦だった。指やら背中やらつりそうになり、失敗で終わるんじゃないか、ここでつまづいてシートまるまるドブに捨てることになるんじゃないかという重圧がのしかかり……精神的苦痛以外の何物でもなかった(汗)。そして、今回の作り方(縫い糸)では、紫外線にさらされるような使い方には向かないだろう。そういう場合はやはり、市販品のバッグを使おうと思う。心から。

とはいえ、折り紙の要領ならばうまく使いこなせそうな手応えがあった(ハリがあるため、折り目が結構つく)。さいわい他の植樹予定地は、今回の場所よりはゆとりがある。本来の使い方(シートのまま折り込む感じ)で使っていこうと思っている。

作業時間:計り知れない

【後日談】

小さめバッグなら、なんとか滑落せずに縫えた。よかった。

【2019.5.21追記】

折り紙で箱を作ったら、嘘みたいに簡単だった。大容量のバッグについては、折り紙が断然おすすめ!

ブドウ植え床作り―根域制限シートの簡単な使い方
折り紙なら簡単! 無理に縫わない、根域制限シートの素直な使い方。

いつも励ましの一打賜り、まことにかたじけないッ

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