庭でフルーツ作るなら!おすすめ栽培指南本

果樹を栽培するため、参考書を探す。探して探して、ようやく見つけた地味な一冊。その内容の濃さにしびれる憧れる。

庭を好き勝手できることになって、初めに思ったこと。いろんなフルーツ作りたい! 樹上完熟フルーツやら、市場に出回らないレアなフルーツ……生食はもちろん、ジャムにシロップ、コンポート……想像するだけでニヤニヤが止まらない。

ひとまずは参考書を見つけなければ。「家庭で楽しむ果樹大全」的な栽培本を図書館で借りまくる。新旧あわせて30冊ほど読み漁る。その結果、どれを選んでも情報格差はなさそうだと悟る。と同時に、少々がっくりする。うーん、内容はきっと正しい。一般的にはこれでOKなのだろう。けれどなんか、ピンと来ないというか、モヤモヤするというか、なんというか、

Amazon Music - 鈴木雅之の違う、そうじゃない

そうじゃない感が漂うのだ(※個人の感想です)

植え付け、水やり、収穫、剪定、肥料……そういう情報がどこか表層的で、ネットの育て方サイトでも得られそうな(いや、育て方サイトの元ネタがこれら書籍なのか)。もちろん、一冊で果樹何種類も取り扱うのだから、ディープな情報を求めるのは無茶なのかもしれない。

それはともかく、仕立て方の解説などが……「モモの仕立ては、4m×4mの開心自然形で……ミカンの樹間は4mで……」とか言われちゃうとね。そりゃあ土地が潤沢にあればさー……その仕立てが一番いいんだろうけどさー……そんな植え方したらアータ2、3本で庭満杯になってまうわ!……と、心がやさぐれるのだった。

そうか、普通の栽培本がほしいんじゃないんだ限られた敷地で、めいっぱい色んなフルーツを作る方法を教えてくれる本がほしいんだ。そんな本はないのか。一庶民がたくさん果樹を植えたいだなんて、おこがましいのか……そう諦めかけた矢先……

見 つ け た。

表紙が地味なので、なんとなく借りないままでいた本がそれだった(汗)。

庭先でつくる果樹33種 小さく育てて大きく楽しむ [ 赤井昭雄著 ] 

「庭先でつくる果樹33種 小さく育てて大きく楽しむ」,赤井昭雄,農文協,1996年,(※上記の初版)カバー見返しより

何気なく8種類もの果樹が植わってる。なのに、庭はガラ空き(!)。これだよ、これこれ! こういうのがやりたかったの!

中を開いてみると、こう。

同9頁より

カラー写真は全くない。けれど、イラストが豊富だ。大事なところがことごとく図解してあるのだ。この親しみやすいイラストで、「木が大きければ大きいほどいっぱい成りそう」とかいう先入観をぶちのめしに来るのだ。

同41頁より

剪定更新の方法もわかりやすい。他の書籍にある下手なカラー写真(背景ごちゃごちゃの剪定写真)より、ずっといい。イラスト、いい! もう写真なんかいらない!

同30頁より

コンパクトに仕立てるための棚・トレリスの解説も手厚く。足下の支えをどうやるのかとか、もうね……かゆいところに手が届くとはまさにこのこと。あと、他では見たことないブドウの2段垣根仕立て(上に伸ばすんじゃなくて、下に垂らす)とか、樹皮を剥いで逆さまに貼り付けて樹勢を押さえるとか、他にもいろんな匠の知恵と技がてんこ盛りでね……もう速攻で本購入して毎日熟読したよね。

いかにコンパクトにたくさん成らせるかに特化した情報をお探しの方にうってつけ。もちろん、一般的な栽培本としても、必要かつ十分な(表層的な知識より深い)情報が入っている。

ところで、実はこの本でもカバーしきれない果樹がある……トロピカルフルーツの分野がそれだ。でも大丈夫。

庭先でつくるトロピカルフルーツ 小さく育てておいしい34種 [ 米本仁巳著 ] 

今後はこれら「庭先でつくる」シスターズに習い、果樹栽培にチャレンジしようと思う。ちょっと変わった植え付けやら仕立てやらを始めるかもしれないけれど、これらの本に準拠してやってるんだな……と思っていただければさいわい。


いつも励ましの一打賜り、まことにかたじけないッ

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