酸性資材を探せ!―ピートモスの代用品

アルカリ土壌を改良したい! 手頃な酸性資材はないか? そのヒントはツツジ科の植生観察にあり!?

アルカリ土壌の改良材

硫黄

我が庭(含め辺り一帯の土地)がアルカリ土壌であることが判明してから、その改良方法について調べていた。結果、硫黄の粉末が最も強力であることがわかった。

硫黄の粉末:土にまぜると、土壌微生物の作用により土が酸性化する。酸性土壌を好むブルーベリー農園などで使われる。

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硫黄を混ぜるのがてっとり早そう。ただ、我が庭は有機物が少ない。有機物の少ない土壌も、植物の生育には向かない。そこで、アルカリと有機物不足を一挙に解決するべく、酸性の有機資材を投入する方がより良いのでは? と思うに至った。

そこで、有機資材、具体的には植物性の堆肥等のpHを計測し、酸性資材を探してみることにした(pH計測のやり方については、「土壌pHを測る」と同じ)。

有機資材のpH

ピートモス

いわずと知れたブルーベリー用土。主に水苔類が腐食化したもの。ブルーベリーのみならず、他の植物の培養土にも使用される。手持ちのカナダ産があったので、計測してみた(購入品はこれ↓)。


カナダ産 ピートモス 3.8CU 細粒(fine)

4.0

安定の酸性っぷりだ。頼もしい。

松葉堆肥

ナツハゼという植物がある。日本に自生するワイルドブルーベリーともいうべき、ツツジ科の落葉低木だ。秋になると黒い実が熟し、食べるとほのかに甘く、そしてすっぱい。紅葉もきれいなので庭木に使われることもある。

(近隣にて撮影)

このナツハゼ、ブルーベリーと同じツツジ科なので、やはり酸性土壌を好む。のであるが、近隣の自然遊歩道でよく見かけるのだ。このアルカリ大地になぜ!?

そこで、よくよく思い返してみると、ナツハゼを見かけたポイントは、すべて松林の周辺だったのだ。

ナツハゼの株元には松葉が堆積していた……。
つまり、松葉が酸性なのかッ?

ということで、現地に赴き、松葉堆肥(松林の腐葉土)のサンプルを採取してきた。気になる計測結果は……

5.0

きたこれ! ほんとに酸性だったのでビックリして感激して胸がつまった。

広葉樹の腐葉土


アルカリ大地が広がる当地であるが、春になれば、山裾にミツバツツジが咲く。これもやはり、ツツジ科で、酸性土壌を好んで然りなのにだ。松葉でなくても、広葉樹の腐葉土でも酸性なのだろうか?

ということで、広葉樹の腐葉土サンプルも用意。実はこれ、昨シーズンに前面道路の落ち葉を掃除した際、落ち葉を土嚢袋に詰めて庭先に転がしておいたもの。1年経過し、すっかり土に還ったようだ。

7.0

意外と中性だった……ミツバツツジはそこまで酸性でなくても生育可能なのかも? それとも他に要因があるのかも?

もみ殻堆肥

今シーズンせっせと仕込んだもみ殻堆肥。これはどうだろう?

6.5強

腐葉土よりもやや酸性ではないか! 思わぬ伏兵現る。

海藻堆肥

海藻には海のミネラルが含まれ、良い堆肥になるらしい。正月休みにビーチコーミングにでかけた折、試しにいくつか拾ってきた。その後、庭先に広げておいたら、乾燥ひじき状態になっていた。まだ堆肥化していないけれど、砕いて水に溶き、計測してみる。

8.5

ぎゃー。ミネラルのせいか(?)庭土以上のアルカリを示す。ただ、これはまだ堆肥化していない状態のもの。堆肥化する際に、よくわからないけどアレがナニしてpHが変化することもあるかもしれない。とりあえず、暫定の数値としておこう。

まとめ

一連のpH測定によって、おおむねこのような分布が明らかになった。庭土を酸性に持っていく有機資材としては、やはりピートモスが本命か……しかし、ピートモスは費用が高くつく。環境問題もあるらしいし……。

すると、松葉堆肥が有力か。しかし、松葉を沢山集めるというのは、事実上も法律上も簡単ではなさそうだ(体積的に少ない、採取地における入会権の有無など)。

となると、もみ殻堆肥が現実的か。ただし、もみ殻堆肥は仕込み時のニオイ問題が解決しておらず、将来的な供給持続可能性が低い。

とりあえず、中性のほうがマシということで、さしあたり自作の腐葉土をメインに使うことになりそうだ。

【2018.1.30追記】 もみ殻堆肥を大量に入手! こっちをメインに使うことになった。

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